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フグはどうやって目をつむる? 下関の水族館職員が論文

フグが目をつむる様子=下関市立しものせき水族館「海響館」提供

 フグが巾着の袋を絞るようにぎゅっと目をつむるしくみを、山口県下関市の市立しものせき水族館「海響館」のスタッフが論文にまとめ、動物学の国際専門誌に掲載された。

 フグの本場にあり、100種近いフグを展示する水族館ならではの研究だ。飼育するコモンフグが目をつむるのを見た展示スタッフの荻本啓介さん(32)が、しくみを解説する展示をしようと文献を調べたが見つからなかったため、自ら調べることにしたのがきっかけだった。

 魚類で目を閉じることが知られているのは一部のサメやエイ、フグの仲間だけという。論文では、周りの皮膚や筋肉が目の中心に向かって同心円状に収束する動きを動画分析や電気刺激実験などで詳しく確かめ、まぶたや膜で目を覆う陸のいきものとまったく異なるメカニズムであることを豊富なデータで示した。

 4年がかりで論文を仕上げた荻本さんは「身近ないきものにも手つかずの謎がある。灯台もと暗しです」。フグの仲間が独自に進化させたしくみではないかという仮説をたて、ほかのフグの仲間についても研究にとりかかっている。(安田朋起)

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