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66年製造・国内最古級の現役投影機、未来技術遺産に

 山口県山陽小野田市の青年の家天文館にあるプラネタリウム投影機「ミノルタプラネタリウムMS―10」が、国立科学博物館の重要科学技術史資料に登録された。国内で稼働するものでは最古級の投影機。県内での登録はこれで5件となった。(田中誠也)

 天文館や市によると、投影機はミノルタカメラ(現コニカミノルタプラネタリウム)が1966年に製造した。鉄製で全長3・5メートル、横幅2・2メートル、重量は500キロ。65年にオープンした民間のレジャー施設「山陽パーク」が翌年に天文科学館を開設した際、550万円で購入した。

 太陽の移り変わりや各惑星の複雑な年周運動、月の満ち欠けなどを正確に表現できるほか、星のまたたきを演出できる装置を搭載している。電球を包み込む籠状の網を動かすことで、光がきらめいて見える仕組み。国立科学博物館は「当時の技術や天体教育を示すものとして重要」と評価している。

 その後、山陽パークが閉園すると、75年に山陽町(現山陽小野田市)が施設を買収。天文館やプールを備えた研修施設として生まれ変わり、天体映像を見る会や講座が開かれるようになった。

 投影機を使って親子向けの「星の教室」を続けている市青年の家プラネタリウムの会の能勢俊勝代表(67)は「精巧な機械で、電球やプラグを取り換えたほかは、ほとんど製造当時のままの状態。これからも宇宙に胸をときめかせる子どもが増えてほしい」と話している。

 市では登録を記念し、投影機を無料で一般公開する。27日~10月15日の午前9時~同11時半、午後1時~同4時。火、水曜と祝日を除く日で、希望者は青年の家で申し込みを受け付ける。問い合わせは、青年の家事務室(0836・76・1688)へ。

 ◆重要科学技術史資料=科学技術を担ってきた先人たちの経験を次世代に継承していくことを目的に、国立科学博物館が2008年度に始めた登録制度。愛称は「未来技術遺産」。これまでに320件あまりが登録された。県内では、下関市の「クロード法によるアンモニア国産化史料」、山陽小野田市の「セメント製造用蒸気機関」「旧小野田セメント製造株式会社竪窯(徳利窯)」などが登録されている。

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