量子暗号通信、大容量の遺伝子情報伝送に成功…東芝と東北大が世界初

 東芝と東北大学は14日、盗聴やハッキングなどが理論上不可能な量子暗号通信を使って、大容量の遺伝子情報を伝送する実験に世界で初めて成功したと発表した。東芝は2020年度に量子暗号通信を実用化する計画で、金融機関による顧客や取引情報保護のほか、政府や医療機関での採用を目指している。今回の実験により、遺伝子情報分野での活用にめどがついた形だ。

 実験は2019年7~8月に2回行われた。東芝の研究施設(仙台市青葉区)から約7キロ・メートル離れた東北大まで光ファイバーの専用回線を使い、合計24人分の全ての遺伝子情報(全ゲノム配列データ)を送信した。その容量は、数百ギガ・バイトを超え、インターネットでダウンロード出来る一般的な映画の100本以上に相当する。

 遺伝子情報は個人情報の塊で、厳格な管理が求められるため、量子暗号通信の技術を活用する有力分野だとみられている。

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