コロナ重症者323人「第1波」の最悪に迫る 死者累計2000人超す

 新型コロナウイルスの感染再拡大に歯止めがかからず、全国の重症者数が21日時点で323人に上り、過去最多だった第1波(4月30日、328人)に迫っていることが22日、分かった。1日当たりの死者数も第1波以来の20人台に到達。国内で死亡した人は22日、累計で2千人を超え2001人となった。37都道府県では直近1週間で病床使用率が悪化しており、医療現場からは「明らかにギリギリの状況だ」との声が漏れる。
 重症者数は10月4日に131人まで減っていたが、今月から増加傾向が鮮明となった。16日(272人)に第2波のピーク(8月23日、259人)を越え、21日時点では323人まで増えた。重症者は感染者の増加から2週間遅れで増えるとされ、春の第1波でも緊急事態宣言の全国拡大(4月16日)から2週間後の同30日がピークだった。
 重症者の増加に伴い、1日当たりの死者数もじわじわと増加。厚生労働省の集計では全国で19日に21人、20日に20人確認され、第1波の5月14日(23人)以来の20人台となった。「日本COVID-19対策ECMOnet」によると、人工肺(ECMO)を装着した重症度の高い患者が21日時点で32人に上るという。
 感染者、重症者の増加は医療機関の負担に直結し、18日時点の病床使用率は、9都道府県で政府の新型コロナ感染症対策分科会が「ステージ3(感染急増)」の指標の一つとする25%以上となった。高い順に兵庫44%、大阪41%、北海道38%、埼玉37%、沖縄35%、愛知33%、東京33%、奈良28%、岡山26%。全国平均は22%だった。
 37都道府県で1週間前より使用率が上昇。北海道、新潟、愛知、兵庫の4道県は10ポイント以上伸び、北海道と兵庫は2週連続で10ポイント以上悪化した。また、重症者用の病床使用率は、東京、大阪、沖縄の3都府県がステージ3水準の25%以上だった。
 医療関係者は「医療提供体制は明らかにギリギリの状況にある」と指摘。「医療が逼迫(ひっぱく)するということは、新型コロナ以外の通常の医療が受けられなくなるということだと国民に分かりやすく説明する必要がある」と強調した。

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