【書評】『バブル』山口ミルコ著

『バブル』山口ミルコ著(光文社・1600円+税)

 ベストセラー「大河の一滴」などを世に送り出してきた元編集者が出版業界での日々を「バブル」をキーワードにして振り返ったノンフィクション。
 バブル期、飛ぶ鳥を落とす勢いの雑誌編集長「ボス」に編集者魂をたたき込まれた著者は、彼が立ち上げた幻冬舎の創業期を支える。時代はバブルの崩壊からリーマン・ショックへ…。日本の激動期と重なる“会社ラブ”の猛烈人生はやがて終わり、著者は自らの病気と向き合うことになる。異業種で働く同世代の女性の声も織り込まれ、実像が伝わりにくいバブルの光と影を映す貴重な精神史となっている。(光文社・1600円+税)

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