2年連続中止の静岡・安倍川花火 東京五輪で「6・6」開催に前倒し 「なんとしても実施したい」 

 静岡市の夏を彩る「安倍川花火大会」が今年は6月6日に初めて前倒しして開催することになった。例年は7月の最終週に実施しているが、今年は東京五輪・パラリンピックの影響で警備スタッフの確保が困難だとして前倒し開催を決めた。台風の影響で大会は昨年、一昨年と2年連続で中止に追い込まれており、関係者は「令和初の大会。今年はなんとしても実施したい」と強く願う。
 大会本部の役員が15日、静岡市内での記者会見で明らかにした。当日、雨天中止になっても、延期しない方針も決めた。
 昭和28年に戦没者の慰霊と復興への願いを込めて始まった大会は、今年で67回目となる。例年、1万5千発の花火が打ち上げられ、60万人の人出でにぎわう。今年は前倒しによって警備スタッフ約250人の確保もめどがついたが、大会本部は来場者について40万人に減ると見込む。夏休み期間中の開催ではないことが大きな理由だ。
 大会本部は前倒し開催の日程を決める際、静岡地方気象台の過去20年のデータを入念に分析した。6月第1週の土曜日は梅雨入り前で降水確率が低く、好天に恵まれていることが決め手になった。
 警備スタッフの確保に加え、今年に入って感染が広がる新型コロナウイルスによる肺炎も懸念材料だが、大会本部の瀧義弘会長は会見で、新型肺炎の感染拡大が6月まで続いていた場合の対応について「行政と連携をとりながらやっていきたい」と述べるにとどめた。

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