水戸・偕楽園の梅まつりが初の「有料」開催 例年のにぎわい

 日本三名園の一つ「偕楽(かいらく)園」(水戸市)で、春の訪れを告げる「第124回水戸の梅まつり」が15日に開幕した。昨年11月に偕楽園の有料化が始まり、梅まつりの期間中としては初めて利用者から料金が徴収される。有料化をめぐっては、批判的な意見もくすぶるなか、一部に新型コロナウイルスの影響が見られたものの、初日は5000人以上が訪れるなど、例年に劣らないにぎわいをみせた。
 偕楽園には約100種類約3000本の梅の木が植えられている。偕楽園公園センターによると、今年は暖冬の影響で既に3割以上が開花しており、見頃は例年より早い2月下旬になる見込みだという。
 有料化に伴い、園内での人力車運行や夜間の園内常時ライトアップ、29日夜には水戸市出身の俳優、渡辺裕之さんによるミニライブが予定されるなど新たな試みが盛りだくさんで、来場者増に期待が高まる。
 一方、急な有料化により、茨城県の準備が間に合わなかった一面もあった。偕楽園と水戸藩の藩校「弘道館」などを利用できる格安の共通チケットがパンフレットや料金所で示されておらず、偕楽園のリピーターからは「これではほとんどの人が利用できない」といった不満もあがっていた。
 また、旅行代理店関係者からは「有料化でツアー料金の変更が間に合わず、偕楽園をツアーに組み込めなかった」と悔やむ声もあった。
 新型コロナウイルスの影響も無視できない。初日の園内ではマスク姿の観光客も多数見られ、偕楽園公園センターの担当者は「例年より団体ツアー客や外国人観光客が少ない」とも話しており、感染を警戒する動きも現れているようだ。
 水戸の魅力を全国に発信している恒例のイベントだが、有料化による準備不足や新型コロナウイルスの影響が客足にどう影響するか注目される。(永井大輔)

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