【話題の本】『こども六法』山崎聡一郎著

『こども六法』山崎聡一郎著

 ■大人へのメッセージも込め
 発売2カ月強で25万部。子供向けの法律書『こども六法』が異例の売れ行きを見せている。著者は過去にいじめを受けた経験があり、「当時の自分に法律の知識があれば」との思いがもととなった。
 法律をやさしい言葉やイラストで説いており、小学校低学年でも喜んで読んでいるといった声が届いているという。「わが子がいじめの加害者や被害者にならないために何ができるのか」と考える家庭のニーズに応えられたのだろう。「子供がいつでも手に取れるように」と買っていくケースが多いようだ。刊行前は「子供の社会に法律を持ち込むなんて」という批判を覚悟したというが、むしろ「大人こそ読むべきだ」との声が圧倒的に大きかった。
 同書を編集した弘文堂の外山千尋さんは「大人がいじめを許さない社会を作っていくのだという意識を共有すること、それが本書の大人向けのメッセージ」と力説する。子供を守る「お守り」としての役割だけでなく、多くの大人の責任意識を呼び覚ましたことが、本書の反響の大きさの要因だと気付かされた。外山さんは「今後の目標は、本書が全ての教室に1冊ずつ置かれるようになること」と話している。(弘文堂・1200円+税)
 加藤聖子

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