東京五輪の“ヒロイン”襲った突然の病魔 渡辺謙さん「今の医学を、自分の生命力を信じて」

 競泳女子のエース、池江璃花子選手(18)が12日、白血病と診断されたことを公表した。2020年東京五輪で複数のメダル獲得が期待される「ヒロイン候補」にふりかかった突然の病魔。関係者からは驚きや励ましの声が相次いだ。
 「このような病名を言われるとは思わなかった。本人もショックだったと思う」。日本水泳連盟の上野広治(こうじ)副会長は、12日午後の記者会見で池江選手に白血病の診断が下された際の心境をこう振り返った。
 東京都江戸川区出身で、3歳から水泳を始めた池江選手は、小学6年の夏に同世代で競う全国大会で優勝。中学3年で出場したワールドカップ(W杯)東京大会では100メートルバタフライで日本新記録を樹立し、16年1月には100メートル自由形でも日本新記録をマークして一躍注目を集めた。
 高校1年で臨んだ2016年リオデジャネイロ五輪では計7種目にエントリー。100メートルバタフライでは予選、準決勝、決勝で日本新記録を更新し、5位入賞した。昨年8月のジャカルタ・アジア大会では日本人選手の1大会記録を更新する6冠を達成。日本競泳界のエースに成長した。
 地元で行われる大舞台に向け練習に励んでいた矢先の衝撃。東京都の小池百合子知事は「何かの間違いであってほしい。まずは治療に専念してもらいたい」と話した。
 励ましの声も相次いだ。鈴木大地スポーツ庁長官は「白血病の診断を受けて見事に治癒し復活したアスリートもおられると聞いている。しっかり治して、また元気な泳ぎを見せていただきたい」。菅義偉官房長官も「突然のことで大変驚いている。しっかり治療して、一日も早い回復を願いたい」と述べた。
 白血病を克服し、国際的に活躍する俳優の渡辺謙さんは、ツイッターで「何故今自分がと絶望感に苛(さいな)まれているのではないかと思います。どんな状況かは分かりませんが、今の医学を信じ、自分の生命力を信じ、前を向いて焦らずにしっかり治療に専念して下さい。祈っています」とエールを送った。

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