来場者とともに彩る光と影の幻想舞台 箱根 彫刻の森美術館

高橋匡太「Glow with Night Garden Project in Hakone」2018年(村上美都撮影)

 箱根の森に幻想的な光のアートが出現-。夜の野外彫刻を来場者とともに光で彩る「箱根ナイトミュージアム」が、神奈川県箱根町の彫刻の森美術館で開かれている。
 庭園に点在する彫刻はライトに照らされ、夕焼けに染まるように色を変える。仏彫刻家、ブールデル(1861~1929年)のブロンズ像「弓を引くヘラクレス-大」の筋肉は日中より隆起したように見え、岡本太郎(1911~96年)の生命力あふれる作品「樹人(じゅじん)」が建物の壁面に落とす影は一つの絵画のよう。彫刻は色とりどりのライトを浴び、普段と違う輝きを放つ。
 欠かせないのが来場者に無料で貸し出される発光ダイオード(LED)の提灯(ちょうちん)だ。ライトアップに連動して色を変え、幻想的な光と影の舞台を演出する。
 昨年に続き演出を担当した光のアーティスト、高橋匡太(きょうた)さん(48)は、「光を持った来場者が入り込んで初めて完成する夜景が作れたら、すてきだと思った」と語る。
 今年はライトアップする作品を昨年の19点から38点に倍増。庭園全体を劇空間としてとらえ、連動する光の色の変化によりこだわった。高橋さんは「光が庭園の奥から手前に流れるような演出などダイナミックな表現を体感してほしい。色のコントラストや影にも注目してもらえれば」と話している。
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 来年1月6日まで。ライトアップ時間は午後4時45分~6時。一般1600円、夜間入館料一般1000円。

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