両陛下、豪雨被災地・岡山ご訪問 ヘリ移動、被災者ねぎらわれ

真備総合運動公園に集まった見送りの人たちに応えに向かわれる天皇、皇后両陛下=14日午後、岡山県倉敷市真備町(代表撮影)

 天皇、皇后両陛下は14日、西日本豪雨の被災地を見舞うため、岡山県を日帰りで訪問された。岡山空港(岡山市)から倉敷市真備(まび)町間を自衛隊ヘリコプターでご移動。同町の被災者ら約30人の話に耳を傾け、慰労された。
 両陛下が被災から間もない時期にヘリコプターで現地に入られるのは、熊本地震後の平成28年5月以来。
 両陛下はまず、2階付近まで浸水した住宅などが見渡せる堤防から、被災状況をご視察。続いて食料などの配給拠点として利用されていた体育館のロビーで約25分間、立ったまま、被災住民らを励まされた。
 豪雨で亡くなった母の庚惠(かなえ)さん(76)の遺影を手にした、近くに住む斎藤謙介さん(51)に天皇陛下は「亡くなられた方ですか」「大変だったでしょう」といたわられた。皇后さまは、自ら遺影を手にして「どんなに怖い思いをされたことでしょう」「お寂しいことでしょう。どうぞお大事になさって」と語りかけられた。
 工務店を営む岡田博幸さん(50)は、ゴルフ場などからボート2艘を借り、従業員とともに屋根に避難していた住民約60人を救出。岡田さんの話に陛下は「ずいぶん心強く思ったでしょうね。喜ばれたでしょうね」とねぎらうとともに「危険もあったのではないですか」と気遣われた。
 同様に、被災者の救出活動にあたった陸上自衛隊の増田健吾さん(47)に対し、皇后さまは「夜を徹して救助してくださって、ありがとうございました」と何度も謝意を伝えられた。最後に陛下は全員に向かって「どうぞ元気に過ごされますよう願っています」と呼びかけられた。
 14日に予定された広島県の被災地訪問は天候悪化のため延期とし、20日に予定される愛媛県の被災地と合わせてのご訪問を再度、検討する。

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