「捏造の余地はない」「正しく判断されると信じる」 チバニアン申請チームの会見詳報

地質年代名をめぐる国際学会の審査状況について説明する「チバニアン」(千葉時代)申請チーム代表の岡田誠・茨城大教授(左)=18日、東京都千代田区(草下健夫撮影)

 約77万~12万6千年前の地質年代を「チバニアン」(千葉時代)と名付けることを目指し、国際学会に千葉県内の地層を基準地として申請した研究チームは18日、都内で会見し、国内の任意団体が指摘した地層データの疑義を全面否定する文書を学会に提出したと明らかにした。主な一問一答は次の通り。
 --いま望むことは
 岡田誠・茨城大教授「提出した文書がしっかり公正に裁定され、審査が再開されてほしい」
 菅沼悠介・国立極地研究所准教授「捏造(ねつぞう)と判断される余地がないことをクリアに示した。(1次審査を担当した)作業部会は科学者の集まりであり、われわれの主張を冷静に正しく判断していただけると信じている」
 --国内で評価が分かれている印象を抱かれる懸念があるが、どう対処するか
 岡田氏「国内の学会などで科学的なデータがきちんと判断され支持されれば、割れているとは思われないだろう。しかし、科学のデータを信じないという方向に進むと難しくなる。科学的背景がきちんとしたデータを示し、支持されるようにしたい」
 --疑義を指摘する文書は審査で争ったイタリアの研究者にも送られた。イタリア側のメリットは
 岡田氏「もちろんある。イタリアの主張は、もし日本が捏造しているなら落とし、イタリアの候補2カ所のどちらかを基準地にしようというもの。だからイタリア人にも送ったのだろう」
 菅沼氏「上位の(審査部会の)イタリアの委員まで強く発言するようになり、収拾がつかなくなった」
 岡田氏「炎上ですよ。そういう表現がいいかは分からないが。イタリア人は全力だと思う」
 --任意団体は現地に設置した区分表示の根拠に、離れた場所のデータが含まれたことが捏造だとしているが、別の場所のデータだということは団体側に伝えたのか
 岡田氏「メールで『分かりました』という返事が来た。それで伝わったと認識していたが、後から(捏造だと)言われた。伝わっていなかったのか、意味が分かっていなかったのか」
 --申請書で区分表示の事情を説明したのか
 岡田氏「申請書の付録に含めた」
 菅沼氏「疑義の中に、地磁気逆転のデータが取れないから捏造したとする意見がみられるが、もし本当なら大変なことだ。そこをよくチェックしようというのは自然な流れ。それ以外のことは申請と投票の段階でクリアされたと認識している」
 --作業部会は今回の文書をどういう形で審査し、結論を出すのか
 岡田氏「今までこういう事態になったことがないので、分からない」

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