石井代表ら公明党幹部、地元に張り付き…与党への逆風受け

 衆院選に小選挙区で立候補した公明党幹部が与党への逆風を受け、全国での応援演説を減らし、地元に張り付いている。

選挙カーから支持者に手を振る公明党の石井代表(18日、埼玉県八潮市で)=後藤嘉信撮影

 埼玉14区で出馬した石井代表は野党候補と接戦を演じている。公示後に小選挙区候補の応援に入ったのは2日間にとどまる。石破首相(自民党総裁)が20日に大阪府内で公明候補を応援した際、石井氏が同行する案もあったが、山口那津男・前代表が担い、自らは地元で活動した。

 石井氏は22日も地元で遊説し、埼玉県草加市での街頭演説では「大変なつばぜり合いで、まだ混戦から抜け出せていない」と訴えた。埼玉14区には日本維新の会新人の加来武宜氏、無所属新人の関根和也氏、国民民主党前議員の鈴木義弘氏、諸派新人の高橋易資氏、共産党新人の苗村京子氏が立候補している。

 東京29区で立候補した岡本政調会長も、他候補の応援を控えて選挙区内の活動に専念している。

 2009年衆院選では、太田昭宏代表(当時)が自身を含めた党公認の小選挙区候補全敗の責任を取り、代表を辞任した。石井、岡本両氏は就任したばかりで、比例選への重複立候補もしていない。党関係者は「地元優先は仕方がない面がある」と話す。

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