衆院選で多忙の青森・田舎館村選管、村議補選2回実施へ…村議4人が村長選に立候補で欠員補充のため

 衆院選と同じ27日に投開票が予定されている青森県田舎館村長選と村議補選(欠員1)を巡り、村選挙管理委員会が多忙を極めている。村長選に村議と前村議の計4人が立候補を予定しており、補選で欠員1が補充されても、村議は定数8に対して5人にしかならないためだ。村選管は「来月中に再度、村議補選を実施しないと12月議会に対応できない」としており、約1か月の間に衆院選、村長選、2回の村議補選と計4回の選挙を行うことになりそうだ。

 全国最高齢の首長、鈴木孝雄村長(87)の引退表明に伴い、村長選には村議8人の半数にあたる4人が次々に立候補を表明。このうち、議長だった品川新一氏(72)が告示前に辞職し、欠員1の村議補選が村長選と同日選で行われる。浅原尚子(52)、鈴木孝一(69)、鈴木和久(67)の村議3氏は、村長選への立候補と同時に村議の資格を失う「自動失職」を選択するとみられる。

 このため、27日の選挙を終えても、村議は欠員3となる公算が大きい。定数の半分以上の議員がいれば議会を開くことはできるものの、村選管としては、定数を満たして民意を十分に反映できる状態で村議会に臨んでほしいとの考えだ。

 23日には次の村議補選の日程を決め、月末には立候補予定者説明会を開催する予定だ。次の補選は11月19日告示、同24日投開票の日程が有力視されている。

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