投票のチェックは、遠隔地から「モニター越し」に…鳥取・南部町で国政選初のオンライン立ち会い

町役場にいる立会人がモニター越しに投票の様子をチェックした。右はもう1人の立会人(16日午前、鳥取県南部町で)=東直哉撮影

 衆院選(27日投開票)の期日前投票が16日始まり、鳥取県南部町では、投票の様子を遠隔地からチェックする「オンライン立ち会い」が国政選挙で初めて実施された。

 公職選挙法に基づき、投票立会人は投票所ごとに最低2人が必要。しかし、人口減少などを背景に各地で確保が難しくなっている。オンライン立ち会いは、投票立会人の負担を軽減してなり手を増やそうと、鳥取県が2月に打ち出した。

 南部町では、屋外の臨時期日前投票所を2時間限定で開設して実施。投票所での立会人は1人とし、約12キロ離れた町役場で、同町の団体職員女性(67)が2人目の立会人として、モニター越しに投票の様子を確認した。女性は「町役場の方が自宅から近く、来やすかった。投票所の様子がはっきりと見渡せ、モニター越しでも問題なかった」と話した。

ジャンルで探す