立憲民主党・野田佳彦代表の第一声…裏金許してはいけない

 衆院選が15日公示され、立憲民主党の野田佳彦代表は東京都・JR八王子駅前で第一声を上げた。

 ここで第一声のマイクを持ったのは、裏金議員の選挙区だからだ。衆院選では、裏金問題が大きな争点であることを国民に理解していただき、怒りを共有するためにも、公示日は裏金大物議員の選挙区を回る。

立憲民主党の野田佳彦代表(15日午前、東京都八王子市で)=三浦邦彦撮影

 昨年10月に政治資金収支報告書に不記載の問題があると指摘された。当時の岸田首相(自民党総裁)は、うっかりミスのように言っていたが、85人もの自民の衆参国会議員が裏金作りに関わっていた。自民には自浄能力がなく、(多くは)国会の政治倫理審査会の出席を拒否し、説明責任を果たさなかった。通常の政治スキャンダルとは違い、脱税事件だ。許してはいけない、忘れてはいけない。

 石破首相はこの問題を追及され、支持率が下がることを恐れて、裏金隠し解散をしたのではないか。臨時国会で予算委員会を開かずにとっとと解散し、選挙が終われば、みそぎが済んだというのが魂胆だ。

 領収書不要の政策活動費は使途不明金だとして、各野党は廃止を主張している。首相は「選挙には使わない」と言ったが、自民の非公認候補の政治活動に使われる可能性がある。

 私たちは企業・団体献金は廃止だと言っている。自民は献金する大企業のための政策はすぐにやるが、格差で困っている人たちのための政治は全くやろうとしない。一人一人と向き合う政治を実現しなければならない。

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