在日米軍、全軍人に基地外での未明の飲酒禁止命令…横須賀「どぶ板通り」のバーは客激減

 在日米軍司令部が神奈川県内12施設を含む国内の全米軍人に対し、午前1~5時に基地外の飲食店への立ち入りや飲酒を禁止する命令を出していたことが米軍関係者への取材でわかった。実施は1日からで、19歳以下の軍人には同時間帯の外出も禁じているという。

米軍横田基地

 沖縄県で相次いだ米軍兵士による性暴力事件などを受け、日本政府は米側に在日米軍の綱紀粛正や再発防止策を講じるよう要請しており、今回の措置は対策強化の一環とみられる。県内には、横浜、横須賀、相模原、座間市などに12の米軍基地施設があり、すべてに所属する軍人が対象という。

 在日米海軍司令部では同命令を受け、より厳しい午前0~5時の運用とし、19歳以下の外出禁止も同時間帯とした。

 在日米海軍を巡っては、2022年7月9日夜、横須賀基地の軍人が逗子市で複数の通行人を突き飛ばして重軽傷を負わせる事件が発生し、傷害罪で有罪判決を受けている。

 一方、同基地に隣接する「どぶ板通り」でバーを経営する女性(49)は「未明の飲酒禁止命令で客が激減し、売り上げも大きく落ちている」と話している。

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