自民党総裁選で政策討論会、改憲巡り論戦…小泉進次郎氏「国民投票を実現したい」・石破茂氏「臨時国会の召集に期限を」

 自民党は22日、党総裁選(27日投開票)候補者による政策討論会を党本部で開き、憲法改正、政治改革などを巡り論戦を交わした。

自民党総裁選の政策討論会に臨む候補者ら(22日、党本部で)=帖地洸平撮影

 小泉進次郎・元環境相(43)は党是とする改憲が実現できていない現状に関し、「(発議して)有権者の50%の賛同を得られるか確証を持てず、失敗するリスクを取れなかった。私は否決されるリスクがあっても国民投票を実現したい」と強調した。茂木幹事長(68)は「(野党との)合意形成にこだわり、結論を出そうとしない議論を続けてきた」と指摘し、小林鷹之・前経済安全保障相(49)は「(改憲項目の)優先順位をつけ、スケジュールを作らないと野党も含めて交渉はできない」と述べた。

 自衛隊明記など党が掲げる4項目以外の改憲については、高市経済安保相(63)は「12条の『公共の福祉』だ。SNSで 誹謗ひぼう 中傷、偽情報があっても表現の自由の論が勝ってしまっている。(権利行使の前提となる)公共の福祉(の内容)を明確にしたい」と述べた。

 石破茂・元幹事長(67)は、臨時国会の召集規定に関し、「何日以内と書いていない。(期限を)書かないと国民の権利を担保することはできない」と主張した。加藤勝信・元官房長官(68)は、衆参各院で3分の2以上の賛成が必要な発議要件について「硬い。(発議を容易にして)憲法を国民の身近なものにしていくことが憲法を守ることだ」と訴えた。

 林官房長官(63)は石川県での大雨対応で欠席し、田村憲久・元厚生労働相が代理出席した。

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