沖縄「ねじれ」県議会が開会…安保政策や基地問題で玉城知事の県政運営に影響か

 沖縄県議選で玉城デニー知事に批判的な反知事派が過半数を獲得し、「ねじれ」の状態となった県議会で初の定例会が28日、開会した。安全保障政策や米軍基地問題を巡って政府と対立する玉城知事の県政運営に影響が出る可能性がある。

玉城デニー知事(17日、那覇市で)

 県議会(定数48)の勢力は、自民、公明両党と日本維新の会などで構成する反知事派が28人、共産、社民、立憲民主党などで構成する知事派が20人。改選前は知事派24人、反知事派22人、中立2人で、議決に参加しない議長が反知事派だったため、事実上、知事派が過半数だった。

 定例会初日は、自民の中川京貴氏が議長に選ばれ、「県民の声に耳を傾けることを最優先とし、建設的な議論で県政運営をさらに発展させる」と述べた。

 その後、米軍基地関係特別委員会が設置され、在沖縄米空軍の兵長が少女への不同意性交などの罪で起訴された事件を受けて日米両政府に提出する超党派の抗議決議・意見書案についての議論が始まった。

ジャンルで探す