「全く下品」麻生副総裁の渡米にバイデン政権関係者が不快感 “もしトラ”備えトランプ前大統領との面会を調整

自民党の麻生副総裁がアメリカ政府の要人らと会談するため、ニューヨークへ向け出発しました。トランプ前大統領との面会も調整しています。

きょう午前、羽田空港からニューヨークへと向かった麻生氏。25日まで4日間の日程でアメリカ政府の要人らと意見交換を行います。なかでも注目されているのが…

アメリカ トランプ前大統領(今年3月)
「我々はアメリカを再び偉大にする、かつてないほどに」

調整が続く、トランプ前大統領との会談です。

かつて安倍元総理とはファーストネームで呼び合い、ゴルフなどを通じて“蜜月ぶり”をアピールしていたトランプ氏。

副総理として首脳会談に同席したこともある麻生氏がトランプ氏との会談を模索する狙いについて、自民党幹部は次のように話します。

自民党幹部
「トランプ氏が大統領選に勝った場合に備えて、誰かがパイプ役になっておいた方がよい」

“トランプ氏が11月の大統領選で再選する可能性”、いわゆる「もしトラ」に備えたものだというのです。

政府の役職に就いていない麻生氏であれば、今のバイデン陣営にも「言い訳ができる」として関係構築を図りたい考えですが、バイデン政権の関係者は不快感をあらわにしています。

岸田総理(今月11日)
「米国は独りではありません。日本は米国と共にあります」

わずか10日ほど前には岸田総理が国賓待遇で訪問し、バイデン大統領との会談をはじめ、大統領専用車「ビースト」に同乗するなど“厚遇”を受けたばかり。その直後に麻生氏が大統領選の対立候補への接触を試みていることに、「全く下品で全然だめだ」と眉をひそめます。

会談が実現するか、動向が注目されます。

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