自民・小林鷹之氏、広報本部長起用の打診を辞退 支援議員の登用優先を希望

自民党の石破茂総裁は29日、先の総裁選で争った小林鷹之前経済安全保障担当相(49)に党広報本部長起用を打診した。小林氏は「総裁選で支えてくれた仲間の力が生かされることを望む」と伝え、辞退した。関係者が明らかにした。

小林氏は石破氏に対し、自らを支えた議員の登用を求めた上で、「政権をしっかりと支えていく考えだ」とも伝えたという。

先の総裁選に出馬した小林氏は、9候補のうち5位だったが、国会議員票では4位の林芳正官房長官を上回る41票を獲得した。

小林氏は財務官僚を経て平成24年の衆院選で初当選。千葉2区選出で現在4期目。経済安全保障や宇宙政策などに明るく、令和3年には当選3回(当時)の若手ながら初代経済安保担当相として初入閣した。

「政治とカネ」を巡る問題の影響が党内に色濃く残る中、総裁選では党の刷新感を期待する中堅・若手議員を中心に支持を得て選挙戦を展開。テレビ番組の討論会などでは石破氏と激しい舌戦を繰り広げた。次期総裁選についても「挑戦する」と意欲を示している。

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