自民支持者「劣等民族」発言を撤回 ジャーナリストの青木理氏、地上波テレビ出演を自粛

TBS系報道番組「サンデーモーニング」のコメンテーターなどとして活動するジャーナリスト、青木理氏は27日配信された動画投稿サイト「ユーチューブ」の番組で、自民党支持者を念頭に「劣等民族」と指摘した自身の発言を撤回し、謝罪した。「例え軽口とはいえ、極めて不適切だった。それについて謝罪して、撤回する」と釈明した。地上波のテレビ番組の出演は当面自粛するという。

青木氏は共同通信社の元記者。12日配信のユーチューブ番組で、対談相手のジャーナリスト、津田大介氏に「人々はなぜ自民党に投票し続けるのか」と問われ、「一言で終わりそう。劣等民族だから」と発言し、2人で笑い合った。この発言はSNSなどで立憲民主党の議員が「極めて差別的だ」などと批判していた。

青木氏は27日の番組で、発言した理由について「経緯や背景、言葉に込めた意味は実はいろいろある」とした上で、「劣等民族」という言葉に関して「エスニシティ(民族性)という、ある意味であいまいで、微妙な、敏感な意味を含む単語、言葉を持ち出し、それに優劣をつけるという発言は、僕自身、元来決して好まない、というか許されないと思っていた」と説明した。

その上で、「口先で謝罪、撤回というとどこかの政治家みたいと思われる」と述べ、「一種のけじめとして、しばらくの間、世論や社会への影響力の強い地上波のテレビメディアの番組等には自粛しようかなと思う」と語った。

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