石破茂氏「同性婚を救済」「北に連絡事務所」「米に自衛隊基地」「地熱を推進」総裁選語録

自民党総裁のいすへ「5度目の正直」として「悲願」が成就した石破茂氏(67)。新総裁はどんなことを考えているのか。総裁選での自身の政策に関する発言をまとめた(日付はいずれも9月)。

政治

◆政治とカネで「政党法」制定

「派閥裏金事件を踏まえ、政党のガバナンス(組織統治)向上を目指す『政党法』を制定する」

(10日、記者会見で)

◆世襲候補は審査厳格化

「国会議員の世襲では、候補者の審査の厳格化が必要」

(22日、NHK番組で)

◆投票は義務化すべき

「国政選挙などでの投票率低下に関して、投票は義務化すべきだ。この国、地域がどうなろうと知ったことではないというのは、よいことではない」

(19日、インターネット番組で)

◆靖国参拝、明言避ける

「(首相に就任した場合の靖国神社参拝について、自身の参拝に関して明言を避け)天皇陛下が参拝できる環境整備が必要だ」

(25日、BSフジ番組で)

経済

◆法人税は引き上げの余地

「税収増の方策として、法人税は引き上げる余地がある。税負担する能力がある法人はまだある。もう少し負担をお願いしたい。所得税に関しても、負担増を求める余地がある。消費税率は当面維持する」

(21日、インターネット番組で)

◆地熱や小水力発電に注力

「原発再稼働は、徹底して安全性を確認していく。地熱発電や小水力発電に取り組む」

(23日、自民党本部での政策討論会で)

外交

◆中国に強くただしていく

「(中国・深圳の日本人男児刺殺事件について)日本政府として中国に申し入れるだけでなく、どういう対応を取ったのか強くただしていくべきだ」

(19日、記者団の取材で)

◆北朝鮮に連絡事務所

「北朝鮮による日本人拉致問題の解決に向け、東京と平壌に相互の連絡事務所を開設する」

(10日、記者会見で)

◆米国に自衛隊基地

「日米同盟の関係を対等に近づけるため、米国に自衛隊基地を設ける。一定期間駐留することを想定した地位協定を結んで初めて対等となる。駐留は前方展開のためではなく、主に訓練のためでいい」

(9日配信の月刊誌「文芸春秋」電子版のインタビューで)

社会

◆同性婚の法整備に前向き

「世の中にLGBTの方々が相当数いる。同性婚が認められないことで不利益を受けているとすれば、救済する道を考えるべきだ」

(11日放送のTBSラジオ番組で)

◆地方創生、10年で集中対策

「日本経済の起爆剤として大規模な地方創生策を講じる。10年間で集中的な対策を行う」

(10日、記者会見で)

◆少子化の本質は「少母化」

「少子化の本質は『少母化』だ。結婚できる環境をどうつくるかが大事だ」

(23日、党本部での政策討論会で)

◆人口減へ「婚姻率」アップ

「婚姻率の低い地域ほど人口減少傾向がみられる。婚姻率アップへ取り組みが欠かせない」

(24日、党本部での政策討論会で)

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