衆参両院の正副議長、岸田首相に安定的な皇位継承など中間報告提出「先送りできない」

額賀福志郎衆院議長ら衆参両院の正副議長は26日、国会内で岸田文雄首相、林芳正官房長官と面会し、安定的な皇位継承や皇族数確保を巡る与野党協議の中間報告を提出した。額賀氏は終了後の記者会見で、「先送りが許されない喫緊の課題でもある。政府の協力をいただきながら課題解決に向けた議論を立法府としても前に進めていきたい」と語った。

ただ、立法府として最終報告をまとめる時期は示さず、「自民党と立憲民主党、公明党の総裁や代表が交代する。各党の状況や政治情勢を踏まえながら、両院の正副議長で協議していくことになる」と述べるにとどめた。

与野党はこれまで政府の有識者会議が令和3年に取りまとめた報告書などについて議論した。秋篠宮ご夫妻の長男、悠仁さままでの皇位継承の流れはゆるがせにしてはならないことについて、おおむね賛同する意見が多く述べられた。女性皇族が婚姻後も皇族の身分を保持する案もおおむね共通認識が得られた。

一方、女性皇族の配偶者や子の扱い、養子縁組による皇統に属する男系男子の皇室復帰案については結論が出ていない。

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