新潟県の9月補正50億円 「佐渡金山」遺産登録を追い風に観光促進

新潟県は18日、「佐渡島の金山」(同県佐渡市)の世界文化遺産登録をきっかけにした観光促進事業などを盛り込んだ約50億円の令和6年度補正予算案を発表した。24日から始まる県議会9月定例会に上程する。当初予算と合わせた予算総額は約1兆2939億円。

観光促進事業には約3100万円を計上した。宿泊予約サイトに新潟の秋冬の魅力を伝える特集ページを開設してもらい、県内の宿泊事業者が秋・冬用に企画した遺産登録記念の宿泊プランなどを提供する。佐渡市ではこの夏の観光客数が前年を上回る見込みで、この勢いを秋以降、佐渡を含めた県内各地の観光地に広げていきたい考えだ。

また、能登半島地震で津波が発生した際、車で避難しようとして渋滞が生じた問題で、適切な避難方法を検討するための調査費を計上した。調査結果を避難計画などに反映する。

花角英世知事は「佐渡の魅力を感じてもらい、新潟全体に興味を持ってもらうキャンペーンになればと思っている」と語った。

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