姫路城の入城料、市民以外の観光客は2千~3千円程度に引き上げへ 早ければ令和8年春

世界文化遺産の姫路城(兵庫県姫路市本町)の「入城料」について、同市が市民以外の料金を現行の2~3倍となる2千~3千円程度に引き上げる方針を固めたことが4日、関係者への取材でわかった。姫路市民は現行料金を据え置く見込み。石垣の耐震化など城の維持管理に必要な財源を確保する狙いで、外国人観光客向けに手荷物預かりや飲食店の割引サービスを付加した高価格帯プランの新設も検討している。

姫路城の入城料をめぐっては、清元秀泰市長が6月の国際会議の場で、「外国の人は30ドル払っていただき、市民は5ドルぐらいにしたい」と発言。その後、庁内や市議会から「城のイメージを下げる」などと慎重意見が相次ぎ、市外の観光客を一律で値上げする方針にしたという。

現在、18歳以上の入城料は千円。市は市議会や文化庁との協議を踏まえ、早ければ令和8年春ごろの料金の見直しを目指す。

市の統計によると、姫路城の外国人入城者数は昨年度、過去最多の約45万人に上った。

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