国民・玉木雄一郎代表、NHK「尖閣は中国」放送に「閉会中審査で事実関係明確にすべき」

国民民主党の玉木雄一郎代表は3日の記者会見で、NHKラジオ国際放送で中国籍の男性スタッフが尖閣諸島(沖縄県石垣市)を「中国の領土」と主張し「南京大虐殺を忘れるな。慰安婦を忘れるな」などと発言した問題について、国会の閉会中審査を開くよう求めていく考えを示した。「委員会を開いて事実関係を明確にすべきだ。与党も野党も求めないのは極めて違和感を覚える」と強調した。

一連の問題に関し、NHKの稲葉延雄会長は8月28、29日の衆参総務委員会理事懇談会で経緯を説明し、陳謝している。

玉木氏は会見で「稲葉氏の説明ではスタッフと連絡が取れないという。代理店を通じて連絡を取っているということだが、その代理店にも連絡が付かないと聞いている」と明かした。

その上で、「NHKとして、どうやって経緯を確認して、再発防止するのか。中国政府と関係があったのかなど、まずは本人を聴取する必要がある。それができない状況では対策も取りようがない。本当に問題解決する気がNHKにあるのか極めて疑問だ」と指摘した。

男性スタッフは8月19日の生放送で、尖閣諸島を「古来、中国の領土」「慰安婦を忘れるな。彼女らは戦時の性奴隷だった」などと原稿にない発言をした。NHKの関連団体「NHKグローバルメディアサービス」と業務委託契約を結んでおり、NHKは21日付で契約を解除した。その後、一部海外メディアは男性スタッフは中国に帰国したと報じている。

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