自民・高市早苗氏、総裁選出馬伝達との朝日新聞報道を否定 「『潰し』が目的」と非難

高市早苗経済安全保障担当相は6月30日、次期総裁選を巡り自身が自民党の地方議員に「出馬する」と明言したとする朝日新聞の報道についてX(旧ツイッター)で否定した。「私が総裁選出馬の決意を伝えた??…という旨の変な記事のために、時間を使うのは無駄ですね」と書き込み、「『高市早苗潰し』が目的と思われる記事で、朝から他社の記者さんから電話やメールが殺到して、仕事になりませんでした」と非難した。

朝日新聞は30日付で、高市氏が29日に国会内で日本会議地方議員連盟の幹部ら10人程度が出席した非公開の会合で、総裁選に立候補する考えを伝えたと報じた。高市氏は総裁選で掲げる政策にも言及したという。

これに対して高市氏はXで「たまった政務書類を処理するために議員会館(=国会内)に寄りましたが、そのタイミングで関東の自民党所属地方議員の皆さまと短時間の意見交換をしただけでした」と会合の開催自体は認めた上で、「『憲法改正に向けた動きが遅過ぎる』等、主に最近の自民党の取組へのご批判のお声を複数、伺いました。閣僚としての担務でない政策要望にはお答えができず、申し訳ないことでしたが」と説明し、その後は秘書が対応したとした。

高市氏の関係者は産経新聞の取材に、「高市氏への取材はない」と説明。29日に高市氏と面会した地方議員についても「それぞれ記事とは違うコメントをしたそうだ。(朝日新聞の)記者の質問に対して『総裁選の話などしていない』と断言したと。面会した地方議員は怒っていた」と報道内容を否定している。

高市氏は令和3年の総裁選に出馬し、その後も「私のようなものが必要とされる時が来たら、しっかり国家のために働かせていただく」(今年3月のBS日テレ番組)と述べるなど意欲を示していたが、最近は記者会見で総裁選への態度を問われると「コメントさせていただくことはない」と慎重な発言に終始している。

ジャンルで探す