万博入場券、紙製で予約なし販売を 大阪府の吉村知事、万博協会理事会に正式提案へ

2025年大阪・関西万博を運営する「日本国際博覧会協会」(万博協会)が販売する万博の入場券について、万博協会副会長を務める大阪府の吉村洋文知事は24日、入場日の予約が不要な紙製の入場券を、コンビニエンスストアなどで秋以降に販売するよう、27日に開かれる万博協会の理事会で正式に提案する意向を明らかにした。府庁で記者団の取材に答えた。

昨年11月30日から販売している万博の入場券は電子チケットで、購入後の今年10月以降にインターネットで入場日を予約する必要がある。万博協会は予約枠に上限を設けて繁忙期の来場人数を分散させ、交通機関などの混雑を緩和させる。

吉村氏はこうした方式について、スマートフォンなどの操作に慣れない高齢者らが購入しにくいと指摘。繁忙期は予約を優先する一方、空いている日は入場日を予約せずに利用できる紙製の入場券も販売するよう、万博協会に求めてきたとし「混雑をコントロールする点を念頭に置きながら理事会で議論したい」と述べた。

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