神奈川県の黒岩知事が涙、急死の産業労働局長を追悼 コロナ対応で「最大の功労者」

神奈川県の黒岩祐治知事は23日の定例会見で、22日に急死した県の川島剛産業労働局長(55)の訃報に触れ、「改革精神にあふれていた」と追悼した。黒岩氏は新型コロナウイルス禍での体制づくりなどの功績を振り返り、涙を流してしのんだ。

令和元年に人事課長を打診した際に川島氏が20項目以上の「変えたいこと」を書いて持ってきたため、「全部やってくれ」と頼んだエピソードを明らかにした。コロナ禍の初期対応では外部人材を招き、700人規模の対策本部を立ち上げたことなどを川島氏の功績として挙げ、「危機情勢の中でダイナミックなことをやってくれた。最大の功労者だと思っている」と述べた。

県によると、川島氏は22日早朝、急性心不全で亡くなった。黒岩氏は「これからをすごく期待していただけに、私自身、受け止められません。改革魂をみんなで引き継いでいきたい」と言葉を詰まらせた。

川島氏は平成3年入庁。知事室政策推進担当課長、人事課長などを経て、令和5年6月から産業労働局長に就任していた。

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