自民・宮沢博行氏、不貞行為での議員辞職は異例 謝罪や役職辞任でみそぎのケースが大半

23日に議員辞職願を提出した自民党の宮沢博行衆院議員(比例東海)の辞職理由は、自身の女性問題が原因とみられている。国会議員の不倫などの不貞行為は過去にも数多く明るみに出ているが、離党や役職辞任で手じまいにするケースがほとんどで、議員辞職を決断するのは異例だ。

不倫などの不貞行為で議員辞職したのは、妻が妊娠中に不倫していたことを一部週刊誌で報じられた平成28年2月の宮崎謙介元衆院議員のケースが挙げられる。宮沢氏の議員辞職の理由は現時点で明らかにされていないが、関係者によると、25日発売される週刊誌で、自身の女性問題に関する記事が掲載される見通しとなったことから辞職の意向を固めたとみられている。

ただ、最近も国会議員の不貞行為が表沙汰になってはいるものの、謝罪や離党、役職辞任でみそぎを済ませるケースが大半だ。直近では今年3月に自民党の広瀬めぐみ参院議員が、外国人男性と不適切な交際をしたという報道を事実と認め謝罪。だが、離党や議員辞職などは否定している。

一方で、昨年10月には、週刊誌で20代の一般女性と不倫関係を報じられた自民党の山田太郎参院議員が文部科学政務官を辞任。令和4年6月には吉川赳衆院議員が、18歳の女子学生と飲酒したなどと報じられた問題を受け、自民党を離党している。平成29年には、重婚などの女性問題が報じられた中川俊直元衆院議員が経済産業政務官を辞任し、その後に自民党を離党した。

政界では不貞行為を謝罪で済ます議員もいれば、役職辞任、離党に至るケースもある一方で、元首相の田中角栄や三木武吉、大野伴睦など過去の大物政治家が婚外子や愛人の存在を公言していたこともあり、こうした不貞行為に対する処罰が甘くなる傾向があるとみられる。

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