安倍氏しのぶ改憲集会 岸田首相も意欲表明
中曽根康弘元首相が率いた超党派の「新憲法制定議員同盟」は26日、東京都内で「安倍晋三名誉会長を偲び、新しい憲法を制定する推進大会」を開いた。憲法改正を目指した安倍元首相が昨年7月に凶弾に倒れてから初めての開催。岸田文雄首相(自民党総裁)が来賓として駆け付けたほか、自民とともに緊急事態条項新設など改憲の必要性を訴えている政党の幹部が出席した。
会場では安倍氏が昨年の大会で講演した様子がスクリーンに流され、黙禱がささげられた。岸田首相は「この場にいらっしゃらないということを改めて寂しく、残念に思う」と安倍氏を哀悼。その上で「憲法改正は容易ではない。しかし、社会が大きく変革し、国際社会が歴史的な転換期を迎えているときだからこそ、強い思いを持って挑戦していかなければならない」と語った。
自民の麻生太郎副総裁もビデオメッセージを寄せ、「(中曽根、安倍両元首相の)遺志をしっかりと受け継ぎ、憲法改正の機運を大きく盛り上げていきたい」と訴えた。
また、自民の古屋圭司憲法改正実現本部長、公明党の北側一雄副代表、日本維新の会の馬場伸幸代表、国民民主党の玉木雄一郎代表が登壇し、改憲勢力の結束をアピールした。
最後は衆院憲法審査会の与党筆頭幹事を務める自民の新藤義孝元総務相が「時代の変化に適合した国家の理想を掲げる、新しい憲法を制定すべきだ」などと大会決議を読み上げた。
05/26 19:36
産経新聞