大阪、与野党対決鮮明 各党幹部ら舌戦

衆院が解散した14日、主要政党の幹部らは大阪府内の各地で街頭に立ち、早くも舌戦を展開した。新型コロナウイルス対策などをはじめとする政権の実績を強調する与党に対し、野党は政権交代を目指すとして、対決姿勢を鮮明にした。

「与党として、公明党とともに安定した政権をつくる。今後も経済対策を打っていく」

自民党は左藤章幹事長代理(大阪府連政調会長)が午後6時過ぎから地元の大阪市阿倍野区でこう訴えた。新型コロナウイルス対策などの実績も強調した。

左藤氏ら府連幹部は9月以降、大阪3区での出馬を一時模索した元大阪市議の柳本顕(あきら)氏への対応などに追われ、本格的な選挙活動はこれからだ。また前職13人のうち、前内閣で7人が副大臣や政務官を、現内閣でも3人が政務官を務める。ある前職は「選挙に強くなくても、副大臣や政務官になると頻繁には地元に戻れない。罰ゲームのようだ」とうめいた。

野党第一党の立憲民主党は辻元清美副代表が午後5時ごろ、大阪府高槻市のJR高槻駅前に姿を見せた。

支援者らとグータッチや握手を交わしながらマイクを握った辻元氏は平成24年から続く自民党政権を「勝ち組は強くなるが、庶民は置いてけぼり。勝ち組のための政治だ」と批判。森友学園問題に触れ「臭い物に蓋をする政治がよいのか、私たちが枝野さんを先頭に支える政権がいいのか。政権選択の選挙になる」と訴えた。

一方、府内の多くの選挙区で競合する日本維新の会に対する批判は、統合型リゾート施設(IR)の誘致など短時間だった。

府内4選挙区に公認候補を擁立する公明党は、石川博崇府本部代表が大阪市内2カ所で演説し、支持を呼びかけた。

石川氏は演説で新型コロナ対策に取り組んできた政権の実績を説明しながら、自民党とともに、今後も安定した政権運営に注力する考えを示した。「コロナを克服し、日本を再生する。感染症に強い国づくりを実現する」と強調した。

日本維新の会の吉村洋文副代表(大阪府知事)が応援に駆け付けたのは、大阪10区(高槻市、島本町)。自民と立民の前職に維新の新人が挑む選挙区だ。

午後6時半ごろ、JR高槻駅前でマイクを握った吉村氏は、国会議員の冬の期末手当が衆院解散後も日割りで支払われるとし、「われわれの非常識が国会の常識。変えないといけない」などと訴えた。

岸田文雄首相が所信表明演説で「改革」という言葉を使用しなかったことを念頭に「分配を増やすには、成長。成長には改革が必要だ」と強調。「自民党の方向性は国がコントロールするやり方で、それでは失敗する」と批判した。

大阪市中央区の南海難波駅前では、共産党の小池晃書記局長が府内の選挙区と比例代表の候補予定者計13人と並び立った。岸田政権を「三番煎じ。味もなければ色もない」と批判し、「野党共闘で政権交代を実現させよう」と声を張り上げた。比例近畿ブロックでの4議席獲得を目標に挙げた。

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