兵庫知事選で机たたいた市長が謝罪 「不快な思いさせ心よりおわび」

兵庫県知事選をめぐり共同声明会見を開いた市長たち。後列右端は谷口芳紀・相生市長=2024年11月14日、兵庫県庁

 兵庫県知事選をめぐり、県内22市長が候補者の稲村和美氏の支持を表明した際、記者会見に参加した相生市の谷口芳紀市長が机をたたいて訴えた行為について、21日に市のホームページで謝罪した。

 谷口氏は、6市長とともに22市長を代表して14日に県庁内で記者会見した。「上司として、部下が亡くなられた、その道義的な責任を感じられないのは知事として資格はないんじゃないかと思っている」などと述べながら複数回、机をたたいた。

 この動画がSNS上で拡散され、批判が噴出した。市役所には知事選後の18~20日に電話とメールで合わせて約800件の否定的な意見が寄せられた。「ふだんから(机を)たたいているのか」「パワハラではないか」といった内容が多かったという。

 谷口氏は21日、市のホームページで「11月14日の記者会見における私の言動により、市民の皆様をはじめ、多くの皆様に不快な思いをさせ、ご迷惑をお掛けしましたことを、心よりおわび申し上げます」「私の言動への厳しいご意見、お叱りを多方面より数多く頂いているところであり、非常に重く受け止めております。今後、このようなことがないよう、十分注意してまいります」とのコメントを載せた。

 取材に対しては、斎藤県政との向き合い方について「今まで通りのご指導をお願いしたい」と述べた。26日の知事と県内の市町長が施策などについて意見交換する懇話会に出席し、おわびするという。「知事とコミュニケーションをよくとり、市の事業が推進できればいいと思っている」と話した。

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