岩屋外相がウクライナ入り、連携強化確認へ 石破政権で閣僚初訪問

記者会見に臨む岩屋毅外相=2024年10月29日午後2時8分、外務省、里見稔撮影

 岩屋毅外相は16日、ロシアによる侵略が続くウクライナを訪問した。首都キーウで外相会談に臨むほか、ロシア軍兵士による虐殺が起きたキーウ近郊のブチャも訪問する。また、ゼレンスキー大統領とも会談する見通しだ。

 ロシアによる侵略が今月19日で1千日を迎える中、ウクライナ支援の継続に懐疑的なトランプ氏が米大統領選で勝利するなど、ウクライナを取り巻く情勢は先行きが見通せない状況となっている。

 こうした中、岩屋氏は今回の訪問を通じ、日本政府としてウクライナ支援を継続する姿勢を示す方針だ。来年日本で開催されるウクライナ国内の地雷除去支援に関する国際会議に向けても連携を確認する。

 日ウクライナ間では、安全保障分野の情報共有に関する「情報保護協定」が実質合意されており、今回の訪問でも情報共有を強化する必要性を確認する。

 2022年2月のロシアによる侵攻以降、ウクライナを訪問した日本の外相は岩屋氏で3人目。石破茂政権下では初の閣僚訪問となった。(里見稔)

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