公明新代表に斉藤国交相を起用へ 党勢陰る危機の中、実績を評価

斉藤鉄夫氏=2023年10月、首相官邸、上田幸一撮影

 公明党は、衆院選での議席減や自身が落選した責任を取り辞任表明した石井啓一代表(66)の後任に、斉藤鉄夫国土交通相(72)を起用する方針を固めた。党の要職や閣僚を歴任した経験から、党再建に適任だと判断した。9日の臨時党大会で選出される。複数の党関係者が明らかにした。

 斉藤氏は衆院広島3区選出で当選11回。2008年の福田改造内閣で環境相として初入閣。18年からの約2年間は、幹事長として党務を仕切った。21年の岸田内閣発足から、国交相を務めている。21年までは比例中国ブロックで当選を重ね、鳥取1区選出の石破茂首相とも良好な関係だ。

 斉藤氏の人事は7日の党中央幹事会で内定し、9日の臨時党大会で正式に決まる見通し。少数与党になった国会で、公明の存在感をどう発揮するかが重要になる。

ジャンルで探す