立憲・小川淳也幹事長が「裏金選挙区」へ攻勢 駅前で「青空対話」

自民党「裏金議員」の選挙区で集会を開く立憲民主党の小川淳也幹事長=2024年10月10日午後5時44分、東京都板橋区、大久保貴裕撮影

 立憲民主党は10日、自民党の裏金問題に関与した前国会議員のいる選挙区で、党幹部が有権者の質問を直接受ける形で対話する活動を始めた。衆院選(15日公示、27日投開票)に向けて自民党派閥の裏金事件への批判を強め、再び世論を喚起する狙いがある。

 「裏金撲滅! 青空対話集会」と銘打ち、この日は小川淳也幹事長が夕刻の東武東上線・成増駅前(東京都板橋区)に立った。帰宅中の通行人らから約1時間、政治改革などへの意見を聞きながら、「裏金問題に決着をつける象徴的な選挙区になる。信なくば立たずだ」などと訴えた。

 この地域を含む衆院東京11区は、安倍派で事務総長を務めた下村博文元文部科学相の選挙区。下村氏は自民から非公認とされたが、小川氏は「(公認問題は)国民には関係ない。自民党内で勝手にやってくれ、という話だ。悪いことをしたら、けじめをつけるのは当たり前だ」と指摘した。

 立憲の野田佳彦代表は今回の衆院解散を「裏金隠し解散」と名付けて批判。党幹部は手分けをして、全国の「裏金選挙区」で活動を展開する方針だ。(大久保貴裕)

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