牧原法相、旧統一教会関連行事に自身が10回以上出席、選挙支援も

閣議後の記者会見に臨む牧原秀樹法相=2024年10月8日午前9時20分、東京都千代田区の法務省、久保田一道撮影

 牧原秀樹法相は8日の閣議後の記者会見で、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)や、関連団体が主催する集会や会合に少なくとも計10回自ら出席していたと明らかにした。選挙支援も受けていたという。教団との関連を認識していなかったと釈明した。

 牧原氏の説明によると、教団主催の行事に少なくとも1回、関連団体の行事への出席は9回で、計10回のうち9回は講演やあいさつをしていた。関連団体への出席は秘書らによる代理出席を含めると計34回確認されたという。「当時は(関連性を)認識していなかった」と説明した。

 また、衆院選に初めて立候補した2005年以降、教団に関連する人物に「選挙ボランティア」として支援を受けていたと明らかにした。自身を支援する地方議員の選挙の責任者が、教団の関係者だったという。

 自民党は22年7月の安倍晋三元首相襲撃の直後に、所属国会議員と教団との接点を確認する「点検」を実施。牧原氏は、党が設定した回答期限の段階では「調査中」と回答したという。このため、党が同年9月に教団との接点が確認されたとして氏名を公表した議員の中に、牧原氏は含まれなかった。牧原氏は、点検の実施時期が海外出張と重なり、確認が間に合わなかったと釈明。23年2月までに自身に関する点検結果を党に報告したと説明した。

 自民党による点検は、教団との接点について会合への出席や教団からの寄付の有無など複数の項目を各議員に尋ねたもの。結果を公表する際には、このうち7項目について該当する議員の氏名を明らかにしていた。

 牧原氏の説明を前提にすると、7項目のうち「旧統一教会主催の会合出席」「選挙のボランティア支援」など少なくとも4項目に該当することになる。4項目に該当するのは、萩生田光一元政調会長、井上義行参院議員と並んで最も多いことになる。(久保田一道、浅沼愛)

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