「なぜもっと早く…」裏金議員の一部非公認、唐突な方針に反発の声

自民党東京都連の会合後、取材に応じる井上信治会長(右)=2024年10月7日午前11時28分、東京都千代田区の自民党本部、松田果穂撮影

 自民党の派閥裏金問題で党内処分を受けた議員をめぐり、石破茂首相(自民党総裁)が一部を次期衆院選で非公認とする方針を決めたことに対し、自民党の地方組織からはさっそく批判の声があがっている。

 自民党東京都連は7日、都内の国会議員や都議など関係者約200人を集めた会合を開いた。都内では、安倍派幹部だった萩生田光一元政調会長らが非公認となる見通し。都連の井上信治会長は冒頭のあいさつで「対象となる議員の地元から不安の声が寄せられている。決断をするにしても、なぜもう少し早く決断をしていただけなかったのか」と不満をあらわにした。

 党本部から正式な説明は受けていないといい、井上氏は「(対応は)大変遺憾。当事者や地元には困惑が広がっており、しっかりと配慮してもらいたい」と話した。今後、党執行部の役員らと面会し、要望を伝えるという。(松田果穂)

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