尼崎市議会が百条委設置へ 光本圭佑市議の政務活動費不正疑惑めぐり

9月定例会の本会議に出席する光本圭佑市議(左)=9月4日、兵庫県尼崎市

 兵庫県尼崎市議会の光本圭佑市議(45)=3期目、無所属=が政務活動費を横領したなどとして在宅起訴された事件で、市議会は、地方自治法100条に基づく調査特別委員会(百条委員会)を設置する方針を固めた。

 7日の議会運営委員会で協議をしたうえで、9月定例会最終日の10月8日の本会議に設置議案が提出され、可決される見通し。

 関係者によると、百条委は、8人程度の委員で構成。10月中に第1回の会合を開き、その後、光本市議らを証人尋問する見込み。法的アドバイザーの設置も検討している。

 光本市議は昨年12月、業務上横領罪や有印私文書偽造・同行使罪などで神戸地検に在宅起訴された。

 起訴状によると2019年1月~21年9月、当時所属していた日本維新の会市議団の預金口座から計約200万円を横領したり、請求書や領収書などを偽造して政務活動費の支出書を作成したりしたとされる。

 光本市議は同市議団で政務活動費の管理業務に従事していた。

 この問題は22年6月に発覚。同8月に同市議会事務局が有印私文書偽造・同行使などの疑いで刑事告発し、県警が23年10月、業務上横領などの疑いで書類送検していた。

 市議会はこれまでに3度の辞職勧告決議案を可決しているが、光本市議は辞職せずに議員を続け、現在開会中の9月定例会にも出席している。(谷辺晃子)

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