北朝鮮が複数の弾道ミサイル発射、EEZ外に落下か 日米韓が非難

 韓国軍合同参謀本部の発表によると、北朝鮮は18日午前6時50分ごろ、中西部の平安南道价川(ケチョン)付近から、北東の方向に向けて短距離弾道ミサイル数発を発射した。ミサイルは約400キロ飛行したという。

 日本の防衛省によると、ミサイルは同日午前6時53分ごろと7時23分ごろに発射され、北朝鮮内陸部の東岸付近に落下したと推定される。いずれも日本の排他的経済水域(EEZ)の外側に落下したとみられ、付近の航空機や船舶の被害は確認されていない。

 北朝鮮のミサイル発射を受け、日米韓の政府高官は同日、電話で協議。弾道ミサイル発射について「関連する国連安全保障理事会決議に違反することを確認した」としたうえで、「地域及び国際社会の平和と安全を脅かすものだ」として強く非難した。

 また、北朝鮮の朝鮮中央通信は13日には、600ミリ口径の超大型放射砲(ロケット砲)の移動式発射台の性能検証のための発射実験を行ったと伝えている。韓国軍などは12日、北朝鮮が数発の弾道ミサイルを発射したと公表しており、発射実験はこれをさすとみられる。北朝鮮は超大型放射砲について、韓国全域を射程とし、戦術核の搭載を想定していると主張している。(太田成美=ソウル、矢島大輔)

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