子どもに吠えかかり…森山裕幹事長(79)、「ペット禁止」の議員宿舎で起こした“チワワ事件”

「衆院選で〈ルールを守る自民党〉なんて言っていたけれど、森山さんは議員宿舎のルールも守れていないんです」(若手議員)

【画像】息子が被害を受けたという自民党の同僚議員

 思わぬ批判を受けるのは、自民党ナンバー2の森山裕幹事長(79)だ。

農相や国対委員長など要職を歴任

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優雅にルール違反をする森山氏

 衆院選で惨敗を喫した自民党。石破茂首相(67)と同様に責任を問う声が上がっているのが、森山氏だ。

 政治部デスクが解説する。

「石破首相は総裁選で『解散は国会論戦後』と掲げていましたが、党利党略を優先して早期解散を助言したのが、森山氏です。しかし、結果は裏目でした。非公認候補への2000万円支給も打撃になった。未だ幹事長に留まっていますが、『森山氏が戦犯』と憤る党関係者も少なくありません」

 そんな森山氏の「議員宿舎でのルール違反」を訴えるのが、冒頭の若手議員だ。衆院議員が家族らと過ごす赤坂の議員宿舎は、広さ82平米の3LDK。家賃は約12万5000円と周辺の相場と比べると、破格の厚遇で知られているが、

「ペット禁止の赤坂宿舎なのに、森山さんはたびたびチワワを連れ込んでいるんです。敷地内でも、ご家族が何度か散歩させているのを目撃した。コソコソしている様子もなく、“ここは表参道か”と思うほど、優雅にチワワを散歩させていたので、びっくりしました」

チワワを巡って、既にトラブルがあった

 ペットに関するルールについて、衆議院事務局に問い合わせたところ、

「原則として、ペットを飼養してはならないこととなっています」

 さらに取材を進めていくと、こんな話も飛び込んできた。中堅議員が明かす。

「実は森山氏のチワワを巡っては、数年前、議員宿舎のエレベーターを降りたところで、自民党の津島淳衆院議員(58)の息子さんに駆け寄って吠えかかったことがありました。息子さんはとても怖がって、トラウマのようになってしまった。森山氏はその場におらず、津島氏が『ちゃんとしてくれ』と家族に注意したと聞いています。2人は同じフロアなんですよ」

 津島氏は、祖父が作家の太宰治、父・雄二氏は元厚生相という家系で、自身は2012年の衆院選で初当選。旧茂木派の所属だが、総裁選では親分の茂木敏充氏に投票しなかった(小林鷹之氏に投票)。

「鹿児島県が地盤の森山氏と青森県が地盤の津島氏は、7年ほど前、“自民党米作りプロジェクト”でも一緒に活動していましたが……、今はどうも微妙な距離感のようです」(同前)

津島氏「当然ルールは守るべきですよね」

 内輪揉めが続く石破政権に発覚した“チワワ揉め”の真相は? 被害者側の津島氏の電話を鳴らした。

――息子さんが、森山氏のチワワに吠えられるなどのトラブルがあった?

「家族に関する話なので、コメントは控えたいと思います。ただ、議員宿舎は色々な方が暮らしていますから。当然(宿舎の)ルールは守るべきですよね」

森山氏「聞いたことないです」

 では、加害者側の森山氏はどう考えているのか。本人に話を聞いた。

――ペットが原則禁止の議員宿舎で、チワワを?

「孫が飼っているものを、時々連れてくることがある程度の話で。やめろと言うんですけど、連れてきている感じですね。白と茶色の、小さな犬ですよ」

――数日間いることも?

「(赤坂宿舎に)泊まったりもしますけどね」

――津島氏の子どもを追いかけ、吠えるなどしてトラブルになった?

「聞いたことないです」

――「ルールを守る自民党」と言いつつ、宿舎のルールも守れないのかとも。

「それはおっしゃる通りですよね。だからもう、連れてこないようにします」

 改めて森山事務所に見解を尋ねると、秘書を務める長女が主にこう回答した。

「私の長男(森山氏の孫)が飼っている犬が玄関から飛び出したタイミングで津島先生のご家族がお帰りになられその際に犬が近づいたようです。その際、長男はお詫びを申し上げたと聞いております。津島先生のご家族、ご子息に心よりお詫び申し上げます」

 “チワワ喧嘩”とはとても片づけられなかった?

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2024年11月14日号)

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