五輪マラソン移転、小池知事「残念でならない」

 東京都議会の令和元年度第4回定例都議会が3日開会し、小池百合子知事は所信表明で、2020年東京五輪のマラソンと競歩会場の札幌移転について「準備に尽力した自治体や、東京のコースや気候を想定してきたアスリートの気持ちに思いを致すと、残念でならない」と述べた。
 一方で開催都市として「引き続き前を向き、大会準備や機運醸成に全力で取り組む」とし、大会施設の整備やボランティア研修が順調に進んでいることをアピールした。
 また、大会時の混雑防止のため、来年1月に「冬のスムーズビズ」と題して、通勤時間を繰り上げたり、家で仕事をする「テレワーク」の推進を促す運動を始めることを明らかにした。
 このほか所信表明では、8つの都立病院について「安定的かつ柔軟な医療人材の確保や、より機動的な運営を可能とする」ためとして、地方独立行政法人への移行に向けた準備を始めることを明らかにした。
 都立病院をめぐっては、これまでも経営形態の検討を進め、有識者でつくる都の経営委員会が議論してきた。昨年3月にまとめた都立病院新改革実行プランでは「少子高齢化の急速な進行に伴う医療環境の大きな変化に対応していくため、持続可能な病院運営の実現」と記載していた。
 小池知事は「新たな体制の下、将来にわたり誰もが安心して質の高い医療を受けられる東京を実現する」と強調。都保健医療公社の病院も都立病院と一体的に独法へと移行を進め、地域医療の充実を図るとした。
 定例会は今月18日までの16日間。障害者や刑務所の出所者ら就労が困難な人を支援する条例案など計53件の議案が審議される。

ジャンルで探す