奈良でもお盆行事中止相次ぐ 台風10号接近で

燈籠をひもで固定し、台風の接近に備える神職ら=奈良県桜井市の大神神社

 大型の台風10号の接近に伴い、終戦の日の15日に奈良県内各地で予定されていたお盆の行事や花火大会などが相次いで中止、変更となった。奈良地方気象台によると、台風10号は15日昼過ぎから夕方にかけて県内に最接近。同日午後6時までの24時間降水量は多いところで北部180ミリ、南部500ミリと予測されている。
 奈良市の高円山(たかまどやま)に夜空を焦がす炎の「大」の字が浮かび上がる「奈良大文字送り火」は、13日夜に中止が決まった。昭和35年に始まり、今年で60回を数えた送り火の中止は初めて。奈良大文字保存会の関係者による慰霊祭は春日大社、大安寺(ともに奈良市)で執り行う。
 春日大社境内で3千基の燈籠(とうろう)に火をともす「中元万(ちゅうげんまん)燈籠」にも影響が出た。14日は終了時刻を1時間繰り上げて実施したが、15日は中止に。東大寺(奈良市)大仏殿で15日に予定されているお盆の恒例行事「万灯供養会」は灯籠を参道から回廊に移して実施する。
 また、五條市と明日香村でそれぞれ15日夜に開催予定だった「吉野川祭り納涼花火大会」と「あすかふるさと夏まつり2019」は中止、「下北山村夏祭り」は延期となった。
 桜井市の大神神社では台風10号の接近に備え、神職や巫女(みこ)らが拝殿(重文)や祈祷(きとう)殿、勅使殿につるされた燈籠をひもで固定するなどの対応に追われた。

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