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東名高速夫婦死亡事故 頻繁に車線変更 1カ月前にも妨害行為

 神奈川県大井町の東名高速道路で6月、トラックがワゴン車に追突しワゴン車の夫婦が死亡した事故で、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)などの疑いで神奈川県警に逮捕された石橋和歩容疑者(25)=福岡県中間市=の乗用車が、約1分間にわたって夫婦のワゴン車の前で頻繁に車線変更するなど妨害走行を続けていたことが12日、捜査関係者への取材で分かった。
 事故1カ月前の5月8〜9日、山口県下関市の一般道で3件の妨害行為をしていたことも捜査関係者への取材で判明。追い越そうとした車に幅寄せして接触事故を起こしたとして、山口県警が自動車運転処罰法違反(過失傷害)容疑で書類送検し、起訴猶予処分になった。
 また、石橋容疑者は任意段階での聴取に「夫婦にもあおられたり、パッシングされたりしたので自分も停車した」などと話していたが、神奈川県警は現場付近を走っていた260台以上の車を割り出し、ドライブレコーダーなどを収集。ワゴン車にそうした走行は全く確認されず、石橋容疑者の説明は虚偽と判断した。死亡したのは、静岡市清水区の自営業、萩山嘉久さん=当時(45)=と妻の友香さん=同(39)。捜査関係者によると、石橋容疑者は逮捕後、「(現場近くのパーキングエリアで)嘉久さんに注意され、頭にきて追いかけた」と供述しているという。
 県警は12日、同容疑で石橋容疑者を送検。ワゴン車に追突したトラックの運転手の男性(63)=広島市=についても、同容疑で書類送検した。
 運転手の男性は「左によけようとしてハンドルを切ったが、間に合わなかった」などと説明。追突の衝撃でワゴン車は前方に止めてあった石橋容疑者の車も巻き込み、約13メートル先の中央分離帯にぶつかって停車した。県警は事故当時、男性が追い越し車線上にワゴン車などが停止していることを予見することは難しかったとみており、在宅での捜査が適当と判断した。