「批判する資格はない」元都知事・舛添氏がパワハラ疑惑の兵庫県知事を擁護も違和感噴出「同類相憐れむ」

元東京都知事で国際政治学者の舛添要一氏(75)が7月17日に自身のXを更新。パワハラや“おねだり”疑惑真っ只中の斎藤元彦兵庫県知事(46)の会見での記者との質疑応答に感じた“違和感”を訴えた。

兵庫県の元西播磨県民局長だった男性は、今年3月、知事のパワハラや贈答品の受け取りなど7つの疑惑を告発したが、斎藤知事は告発内容を「嘘八百」などと厳しい言葉で否定。同月末で退職を予定していた男性の局長職を解任して定年退職を認めず、停職3カ月の懲戒処分に。男性は今月7日に死亡し、自死とみられている。

亡くなった男性の残した音声データには、知事が出張先の首長に「また折をみて、よろしくお願いします」と特産品のワインを要求したとみられるやり取りが録音されていることが判明している。この疑惑について、斎藤知事は「詳細を承知していない」ので回答できないとし、現時点では詳細が分かり次第回答すると述べるに留めている。

また、告発文書で指摘された地元企業からの高級コーヒーメーカーの受領疑惑を巡っては、17日の県議会の委員会に出席した原田剛治産業労働部長が、知事からの指示については否定したものの、受け取り自体は認めた。

さらに、一昨年9月には丹波市の廃校活用施設を訪れて、“非売品”の木製サイドテーブルと椅子を「ぜひ知事室で使いたい」と知事自身が“おねだり”して、その日に持ち帰っていたことも判明。

7月16日の定例会見で家具について指摘された斎藤知事は「県産材の利活用のPRという観点で申し上げたという認識をしているが、実際にそれを受け取ったか、持ち帰ったかというと、私自身が今、知事室では使ってはいない」とコメント。記者が家具の所在の調査を要求し、秘書が調べたところ、サイドテーブルは知事応接室に、椅子は倉庫にあった。これらの存在について知事は認識していなかったという。県の内規では「業務に関連する贈答品は受け取らないこと」とされている。

この16日の定例会見を受けて舛添氏は《兵庫県知事と記者との質疑応答を見て、違和感を感じる》と投稿。《知事が地元産のワインを飲んでみたいとか、地元産のテーブルや椅子を県庁で使いたいとか言うのは変ではない。私は、都知事のとき、多摩産の木造椅子を応援室に入れ、都の産品の宣伝のためだ。東京の果物も試食して宣伝した》と自身の経験を引き合いに出し、《批判には公正が必要》と指摘した。

《公正が必要》であることに異論はないが、舛添氏といえば都知事時代の’16年、斎藤知事と同様の”公私混同”疑惑で大ヒンシュクを買った過去が。公用車での毎週の別荘通いや政治資金による家族旅行、書道用のシルクの中国服の購入など数々の疑惑が噴出し、当初固辞していた辞職に追いやられた。

そのため、ネットやXでは舛添氏の“やぶ蛇”発言に違和感を覚える声が上がっている。

《そういえば、税金を個人的に趣味に使ってた都知事がいましたね》
《なるほど、公用車で温泉に通ってもいいという倫理観の方には当然そう思えるでしょうね》
《「同類相憐れむ」と言うやつですな》
《納得しました だからあなたはダメだったんですね》
《舛添は一人前に人のことを批判する資格はない》

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