営業所内で“体液混入”の性加害事件 男の派遣元が語った“今後の方針”

2月上旬にSNS上で話題となった、大手不動産会社「東栄住宅」内の営業所で男性が性加害行為を行った問題。男性が派遣社員であることが判明し捜査中とされた以降は続報がなかったが、男性が登録していた人材派遣会社「アデコ」の別支社がXでこのことに言及した。

男性は23年8月ごろから、SNS上で自らが性加害を行う様子を綴った投稿を開始。同僚の女性が机に置いていたマグカップやはちみつのチューブのなかに体液を混入させる様子や、職場の女子トイレに侵入しサニタリーボックスを物色している動画などを投稿していた。

2月ごろからこの投稿が拡散されると、SNSの一部では住宅メーカー「東栄住宅」のある営業所に勤めている従業員だと特定する動きが。これを受けて東栄住宅は2月10日、公式サイトで「当社営業所内における性被害に関する投稿があった」と認め、「当局による捜査」が行われていることを発表した。

続けて15日には「本件投稿を行った者については、2023年8月より当社にて勤務していた派遣社員である」とし、「この事実は、派遣元企業アデコ株式会社も認めております」とコメント。そして、男性はこの一件が発覚してから出社していないことを明かした。

その上で「既に当該派遣社員に関する派遣契約を解除し、今後しかるべき措置をとる」と表明していたが、2週間以上続報がなく、また派遣元であるアデコもこの件についてコメントを発表していなかった。

そこで、あるユーザーが3月4日、Xにてアデコのグループ企業数社に対し再発防止を求める投稿をすると、同社のイギリス・アイルランド法人のアカウントが反応。3月6日に「すぐに調査したいので情報をDMに送ってください」といった内容を返信するも、当該投稿は1日ほどで削除されていた。

こうした一連の投稿についてアデコの日本法人に問い合わせたところ、次の回答がよせられた。

「Adecco UK & Ireland公式Xアカウントによるポストは、同アカウント運営担当者個人の見解であり、Adeccoの公式見解ではございません。この度は混乱を招き、誠に申し訳ございません」

そして、この男性の処分については「当該の派遣社員につきましては、既に当社との雇用契約を解除しております」としたうえで、「弊社では、現在、警察の捜査に全面的に協力しております」と説明。

今後の方針について「弊社では、今後、従業員に対するコンプライアンスおよび倫理に関する研修をこれまで以上に強化し、教育を徹底することで、再発の防止に努めて参ります」と語った。

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