寺の事務所に忍び込み現金を盗んだ疑いで39歳無職男逮捕、全国の寺院から1億円窃盗か

 寺院に侵入して現金を盗んだとして、警視庁は3日、東京都練馬区、無職の男(39)を窃盗と建造物侵入の両容疑で逮捕したと発表した。男が2022年3月以降、全国各地の寺院に侵入して、総額約1億円を盗んだとみて調べている。

警視庁

 発表によると、男は6月6日午前4時半頃、東京都八王子市内の寺院の事務所に1階の無施錠の窓から侵入し、金庫や棚の引き出しなどから現金計約438万円を盗んだ疑い。逮捕は今月1日。

 約2時間にわたって事務所内を物色していたという。調べに対し、「私はやっていない。身に覚えがない」と容疑を否認している。周辺の防犯カメラの映像から男が浮上した。

 出勤した寺院の従業員が被害に気付き、「事務所にあった金がなくなっている」と110番した。金庫は壊されていたという。

 男は定職に就いていないが、自身の銀行口座には約1億円の入金記録があった。全国各地の寺院では、男の口座に入金が始まった22年3月以降、窃盗被害が相次いでおり、警視庁は男が夜間に忍び込む手口で事件を繰り返したとみている。

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