「マンホーラー」富山に集え…ハローキティやブルーインパルス、ぎょうざなど個性豊かな100枚並べてサミット
全国各地の個性豊かなマンホールが一堂に会する「マンホールサミット」が10月19日、富山市で開かれる。市は「かっこいい、かわいいマンホール」をテーマに、「ぜひ愛好家だけでなく子どもたちにも来てほしい」と来場を呼びかけている。(上田津希乃)
同サミットは下水道の役割などをPRするために、日本下水道協会などで作る下水道広報プラットホーム(GKP)が2014年から各地で開催。12回目となる今回は、北陸地方で初めての開催となる。
サミットは開催希望の自治体がGKPに応募し、選ばれると開催できる。市はこれまで何度か応募してきたが落選し、今回初めて開催の切符をつかんだ。市上下水道局下水道課の井山哲男課長は「(マンホールのデザインや設置場所を記した)マンホールカードや記念蓋の制作といった、下水道事業のPR活動が評価されたのでは」と胸を張る。
市内には、市八尾町地区の伝統行事「おわら風の盆」をモチーフにしたものや20年の路面電車の南北接続を記念して制作した「富山城と路面電車」など計26種類約7万4000枚のマンホールが存在している。
市は、マンホールカードに力を入れており、計7種類を各公共施設で配布している。2016年度以降、計約6万8000枚が配られ、約7割を県外から訪れた人が受け取った。愛好家の「マンホーラー」が施設を回ってカードを集めるなど、観光資源にもなっている。
今年のテーマ「かっこいい、かわいいマンホール」は、子どもたちに興味を持ってもらいたい、との思いが込められている。サミットには、全国から約100枚のマンホールが集められる予定だ。
コアラ(千葉県松戸市)やアルパカ(北海道剣淵町)といったかわいらしい動物のほか、航空自衛隊の曲技飛行隊「ブルーインパルス」(宮城県東松島市)などの乗り物、ぎょうざ(宇都宮市)、館山湾の景色(千葉県館山市)といったユニークなデザインばかり。
マンホールは富山駅北口の「ブールバール広場」に約150メートルにわたって並べられる。マンホーラーによるリレートークやマンホールに関するグッズ販売もある。
井山課長は「下水道事業の未来を担ってくれるかもしれない子どもたちに、マンホールを通して少しでも事業に興味を持ってもらえたら」と話している。
入場無料。問い合わせは同サミット実行委員会(076・432・8571)。
09/17 15:17
読売新聞