山椒のようなにおいや手触りも再現、京都水族館でオオサンショウウオ展…来館者「息継ぎがかわいい」

 京都水族館(京都市下京区)で、飼育している国の特別天然記念物・オオサンショウウオの触感や、においを疑似体験できる企画展「もっと体感!オオサンショウウオ展」が開かれている。

オオサンショウウオの骨格標本を観察する子ども(京都市下京区で)

 姿が「9」に似ていることや、9月に繁殖期を迎えることから、「オオサンショウウオの日」とされる9月9日に合わせて開催。展示では、触れる頭部と前脚の模型、骨格標本が並ぶ。名前の由来ともされる 山椒さんしょう のような独特のにおいを再現した装置もある。

 開幕した7日は、オオサンショウウオのペーパークラフトを組み立てるイベントも。研究者の西川完途・京都大教授によるトークショーもあり、西川教授は「1日のほとんどをじっとしている」「カニやカエルをかまずにのみ込む」などと生態を解説した。

オオサンショウウオの触り心地を体感できる模型(京都市下京区で)

 名古屋市から何度も同館を訪れるほどのオオサンショウウオ好きという小学3年生(9)は「息継ぎとか動きがとにかくかわいい。もっとオオサンショウウオについて詳しくなれた」と満足げだった。

 11月29日まで。企画展は無料だが、入館料(大人2400円など)が必要。

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